ウイルス対策として様々な機器や対策方法が報じられていますが、実際に除菌方法の比較って何が正しくて間違っているか曖昧ですよね。そこで小野システムとしては、わかりやすいように比較表を作ってみました。間違った知識やあいまいな知識で事態を悪化させる前に市場に出回っている機器や対策方法を正しく理解し、うまく活用してこの事態を切り抜けて頂ければと願います。
除菌対策の比較
除菌対策のそれぞれのメリット・デメリット・主な活用方法
- オゾン
- 空気清浄機
- 次亜塩素酸水
- アルコール
- 紫外線
オゾン発生器の特徴
- メリット
酸素に戻るので残留毒性がない。空間に広く作用が可能 - デメリット
低濃度に保つ必要がある。(高濃度では人体に影響がある)低価格帯や外国製品では濃度調整機能がない機械も多いので注意 - 最適な使用シーン
有人空間全体での使用。
空気清浄機の特徴
- メリット
吸い込んだ空気に効果を発揮。埃や花粉を除去・浮遊ウイルスをフィルターで吸着。比較的安価で導入可能。 - デメリット
フィルターの交換や清掃が必須。フィルターを交換する際にフィルターに付着した菌やウイルスを触ってしまう可能性もある - 最適な活用シーン
有人空間での利用。
次亜塩素酸水の特徴
- メリット
塩素による殺菌効果が高い。 - デメリット
塩素の残留がある。低濃度の空間散布では効果がない。 - 最適な使用シーン
キッチンの消毒など。
アルコール消毒などの特徴
- メリット
蒸発するので残留毒性がない。一般に広く使われている。 - デメリット
拭き残しの懸念がある。空間全体への散布ができない。 - 最適な使用シーン
手の消毒など
紫外線による除菌・消毒の特徴
- メリット
残留毒性がない。 - デメリット
照射面しか効果がない。 - 最適な使用シーン
器具の消毒など
上記の表でわかる事は利用目的を明確にすることで最適な対策をとる事ができる
- オゾン発生器は、空気中や付着したウイルスに効果が期待ができるが、利用環境や濃度に気をつける必要あり。
- 空気清浄機は濃度などに気をつけることはないが、フイルターの定期的な交換や、フィルターなどについたウイルスや菌などの取り扱いには注意が必要。
- 次亜塩素酸水やアルコール類は拭き掃除などには効果はあるけれども、塩素の残留やアルコールの拭き残しには注意が必要。
- 紫外線は残留毒性はないが、照射に対し注意が必要でニュースでも紫外線によるやけども報告されている。

ウイルス除菌や脱臭・消臭を行っていく上で一番大事なことは、それぞれの特徴をよく理解し、自分にあった製品を選択することがとても重要となります。これを入れたから安心!!ではなく、それぞれのメリットとデメリットを理解し、総合的にデメリットを補い、トータルとして限りなく安全に近い道を選んでいかなければいけません。
当然、全てを整える事が最善ではありますが、費用もかなりかかることになります。よって、実際にできる範囲を実現する事が一番の対策だと私たちは考えております。
小野システムでは、オゾン発生器を薦めてはおりますが、決してそれだけでOKとは言いません!オゾン発生器で補えない箇所、人の手についたウイルスの除菌(アルコール消毒対策)や、マスク着用による飛沫による感染を予防するなど、同時に併用して頂くことにより少しでも皆様が安全で快適な環境で過ごせれば幸いと考えております。