有害な紫外線から地球を守ってくれているオゾン層でも知られるように、オゾンは紫外線や雷の放電などから発生する気体(O₃)です。自然環境にもかなり低い濃度で存在するオゾンは、大気の自浄作用を担っており、オゾンが多く発生する森林や滝などで空気をすがすがしく感じるのも、この働きによるものです。
またオゾンは不安定な物質であり、比較的短時間で酸素分子に戻ってしまうため、過剰供給しても残存しない安全な物質と言われています。そのため、大気中にはごく低い濃度でしか存在していません。身近な使用例では水道水の有機物(カビ臭など)の分解やプールの水質浄化などに利用されています。